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今月のお話

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「喫粥了 (きっしゅくりょう) 」・・・



          


全国的に梅雨入りとなりました。

あのジメジメした気候には閉口しますが、
慈雨にして、動植物の癒やしの時と思えば、
降るべきものは降ってもらわなければなりません。

かわりに、わずかなひととき、
紫陽花の涼しげな顔と
クチナシの香りなんかが
季節の趣を感じさせてくれますよね。


そうして、
丁度一年の半分という月に際し、
ここまでの時間を振り返れば、
できたこと、できなかったことなど
思いは、いろいろあります。


考えてみれば、
毎日、一日いち日をしっかり生きることで
一週間、ひと月、そして一年は綴られるのであって、
いきなり時間が過ぎる訳ではありません。

毎日をしっかりと生きること。
ここが大切なんです。

その基本ともいえるのが
喫粥了という言葉。


これは、
禅寺でいただく、お粥に由来します。

つくって、食べたら片付ける・・・。


修行そのものなんですね。


また禅宗では食事の前に
五観の偈(ごかんのげ)を唱えます。

・一つには功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る
 
・二つには己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず
 
・三つには心を防ぎ過貪等(とがとんとう)を離るるを宗(しゅう)とす
 
・四つには正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり
 
・五つには道行(どうぎょう)を成ぜんが為に応(まさ)にこの食(じき)を受くべし

いただく食事に感謝し、食べ終わったら、
ちゃんと洗って元の場所に片付ける。
日々繰り返す、喫粥了ほど身近な修行は
ないのかもしれませんね。


皆さん、
後片付けしてますでしょうか・・・。

さて、
梅雨の晴れ間、ご先祖様に
お参りするのもいいでしょう。
納骨、永代供養、法事などでお困り方は、
どうぞ、当院へお気軽にご相談ください。
ご連絡頂けましたら、随時ご案内申し上げます。






ありがとうございます。


                                                     合掌


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