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今月のお話

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「心外(しんがい)」・・・



まだまだ残暑は厳しいですが、
夏を賑わした虫の声も変わり、
朝夕、幾分過ごしやすくなった
9月の始まりです。

今夏は局地的大雨、ゲリラ豪雨、
また、日照りと渇水・・・、
そして未だ収束しない福島の汚染水問題等。
水に関わる脅威が特に感じられたように思います。
特に福島の問題は、発災から2年を過ぎてもなお、
真実が見えてこないというのは、極めて心外。

あらためて復興と再生をただ願うばかりです・・・。


さて、「心外」は、「思いもよらないこと、
予期に反して残念なこと」というのが一般的ですが、
仏教用語では「しんげ」と読み、意味合いが異なります。
字の如く「心の外」のことをあらわします。
では心の外とは何かといえば、
大きく二つのの捉え方があるとされます。
一つは、心の中は煩悩だらけで、そこを抜け出てこそ、
さとりがあるとする「心外活路」という見方。
もう一つは、心の中にこそ、仏がいて、そこを離れても何もない
とする「心外無仏」という見方。
いずれにしても、心と向合うことが大切ではないでしょうか。

9月はお彼岸の季節です。
ご先祖様に手を合わせ、故人を偲ぶとき、
きっと「心と向合える」と思います。
ぜひ、ご家族でお参りください。

納骨、法要、墓所等、お彼岸に合わせて
仏事のことは、当院にご相談ください。
永代供養につきましても、ご連絡頂けましたら
随時ご案内申し上げます。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。


ありがとうございます。

                                                     合掌


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