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今月のお話

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「一期一会(いちごちえ)」・・・



暑さの厳しい日が続いております。
また局地的豪雨など、自然の厳しさもまた然り・・・。


まずは、皆々様、どうぞ、お身体には気をつけて
お過ごしくださいますよう、お願い申し上げます。


さて、東日本大震災後、私たちの省エネ意識は
少なからず定着したように思います。
かつては都市のヒートアイランド現象一因とされた
エアコンの排出熱、あの嫌な風なども随分と少なくなった
=以前より不快に感じなくなった=ような。

つまり、夏は「暑いもの」という意識が戻ったと申しましょうか、
すぐにエアコン!ではなく、上手く暑さ(自然)を受け入れていく
知恵が再認識された気がしてなりません。

打ち水、ヨシズがけ、あるいは植栽といった自然のあるがままを
受け入れた対暑法をここかしこで見られるようになりました。

今日一日、このときを生きる。
今日の暑さは一生涯のうちの今日だけのもの・・・。
すべては一期一会・・・。


一期一会。


一期とは、一生涯のこと。
ですから、今日という日に巡り会ったものは、あくまでも、
今日を限りのもので、いくら望んでも二度とないということ。

千利休のお弟子「山上宗ニ」が記した「茶湯者覚悟十体」には、
「抑(そもそも)茶湯の交会は、一期一会といいて、たとえば、
幾度おなじ主客交会をするとも、今日の会にふたたびかえらざる
事を思えば、実に我一世一度会なり」とあり、禅の精神を重んじる
茶道において、この一期一会は、出会いの大切さをよくあらわして
いるものと思います。


現代を生きる私たちは、本当に様々な問題を抱えています。
漠然とした不安はつきません。
しかし、だからこそ、今日この一日を精一杯生きることが
大切なのではないでしょうか。

まもなくお盆です。
ご先祖様と向き合える大切なとき、今、自分がいる(生かされている)ことを
確かめるため、そしてあらためて感謝を伝えるため、ご家族でお迎えしましょう。

お参りや施餓鬼をご希望される方、また遠方でお参りが難しい、
同じく遠くからご供養がしたい方など、どうぞ、当院にお気軽に
ご相談ください。☆宗派を問いません。

皆様のお心がご先祖様に届きますように・・・。


ありがとうございます。

                                                     合掌


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