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今月のお話

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「虚仮(こけ)にする」・・・



振り返れば、10月はいろいろな「動き」が気になった月でした。
TPP交渉、消費増税、台風にオリンピック招致等・・・。
そんな中、月末の先日、ホテルのメニュー「誤表示」(当事者の言)事件が
報じられ、更に波紋を広げております。

言うまでもなく、私たちの暮らしは、信頼関係が基礎になければ、
成り立ちません。衣食住はもちろん、芸術文化あらゆることがそうでしょう。
今回の誤表記の顛末は、ホテルのブランド(=信用)を傷つけただけに留まらず、
社会全体に暗い影を落としたように思えてなりません。
当該のホテルで食事をされた方からは「よくも虚仮にしてくれたな」。
そんな声が聞こえてきそうです・・・。

さて、虚仮にするという言葉。
虚仮とは外見は立派でも、中身は何もない状態、また、そういう人のこと。
仏教では、さとりの境地に入るとすべての虚仮は消えてなくなり、
ありのままの姿(実相)があらわれると説かれております。

さとりの境地までとは、決して申しませんが、せめて、ありのまま姿を
心掛けたいものです。巨大組織の中では、一人ひとりの顔も姿も
見えにくくなりますが、ほとんどの人たちは「ありのままの姿」で懸命に
働いているのです。そういう人たちの汗と努力こそが、ブランド力となり、
信頼を築く礎となるのですから。

虚仮おどしなんて通じないことを、次のトップはお分かりでしょうか・・・。

いよいよ、秋も深まり、古都に吹く風もひんやりとしてまいりました。
歴史の散策、そしてご先祖様のご供養、心を傾けるひとときを、
どうぞ、当院でお過ごしください。


ありがとうございます。

                                                     合掌


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