「選 択」・・・
進む勇気と立ち止まる勇気を持ちつつ、既得権益で縛らない、
中長期的な道筋というものを継続的に考えていかなくてはなりません。
私たちは様々な選択を日々迫られているのですから。
選択とはなにか。
「選択」とは、仏教では「せんじゃく」「せんちゃく」と呼ばれている言葉で、
サンスクリット語の「ビチャヤ」の訳語です。
善を選び取り、悪を捨て去るということをあらわしています。
そこから、仏教の教理や解釈が多岐に分かれて行くなかで、
複雑になった流れから適当なものを選び出し、わかりやすい一つの
理論体系をかたちづくることをさす言葉になったようです。
前提条件(善を選ぶ)の上にはじめて、選択はあるものだと思います。
とりもなおさず今、直面している命題といえるのではないでしょうか。
一人ひとりが自分の目でみて、耳で聞いて、あるいは肌で感じて、選択していく・・・。
真正面から向合い、そこに見え隠れする選択肢を見きわめていくということ・・・。
非常に厳しい選択がこれからたくさん出てくることでしよう。
その道の先は暗くて険しいものかも知れませんが、必ず道を照らす光があると信じて止みません。
たとえそれが貧者の一灯であったとしても絶やさずに次代へと継いでいくことが
まぎれもない「選択」となると思うのです。
これから夏本番です。
どうか、お体に気をつけてお過ごしくださいますよう、
お願い申し上げます。
ありがとうございます。
合掌