ライン

今月のお話

ライン

「迷惑(めいわく)」・・・






全国的に梅雨の最中にあって、
ときおりスコールのような激しい風雨が
駆け抜ける、そんな「雨の季節」を痛感致します。


もちろん、恵みのそれとして、紫陽花をはじめ、樹々草花、
そしてあらゆる動植物の命を支えているわけですが、
自身の足下の悪さに閉口してしまうのは否めません。

迷惑な雨などと、つい口をついてしまうのですが・・・。

さて、迷惑という言葉。

サンスクリット語の「ブラーンタ」の訳語で、
どうしたら良いのか迷ってしまうという意味なんですね。


仏教でいう「迷い」は、すべては煩悩に執着するゆえに
生ずるものとして捉えています。
「自分の修行」が至らないためと考えるわけです。

ところが、いつからか、「迷惑」なことは、
他人のせいでおこるものとされ、
更には他人からやっかいをこうむって
困ることとして使われるようになりました。

「他のお客様のご迷惑にならないように・・・」
「迷惑〇〇に困ってます・・・」


自他の価値観、あるいは距離感をはかるものと申しましょうか、
迷惑になるか、ならないかが日常にも溢れていますよね。


しかし、原点回帰で「自分の所作」として考えると、
「他のお客様のご迷惑になっていないかしら・・・」
「迷惑〇〇になっていないかしら・・・」と、
いつも周り=相手=を慮(おもんぱか)れる、
そんな素敵な関係が生まれると思うのですが・・・。

自戒の念を込めて、梅雨空に降る雨の中、
アジサイに癒されてみたいと思います・・・。

さて、梅雨があけたら夏。今からお盆の準備を
されてはいかがでしょう。
法要、納骨、永代供養など、お気軽に当院までご相談ください。





ありがとうございます。




                                                     合掌



Copyright (C) 徳臧院. All Rights Reserved.