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今月のお話

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「法」・・・


震災から日を追う毎に様々な事実が明らかにされてきております。
復興への道のり、本当に厳しいものがあります。
10万人を越える方たちが避難生活を余儀なくされている現実を考えますと、胸が詰まる思いでいっぱいです。

国会の中では、二次補正予算を巡る攻防、そして政局がらみのような駆け引きが
誌面から垣間みれますが、必要な政策をうつためには法を整え、施行しなくてはなりません。



法をつくるということとは・・・。


仏教でいう「法」とはサンスクリット語の「ダルマ」の訳語です。
本性、属性を持ち、それが何であるか理解できるもの。
ちょっと難しい言い回しなんですが、原始仏教には「法」には4つの意味があるとされます。

1つは、「教法」。お釈迦様の教え、教典をいいます。
2つめは、「因」。法には正しい因果関係が含まれるというものです。
3つめは、「徳」。法には正義や善の徳があるということ。
4つめは、「無我性」。仏教の再考の理想であるということ。

この4つの意味、どれも今を生きる私たちの意識に響くものばかりだとは思いませんか。

現在求められる立法に準えるなら法案の本性=本質=を考えると同時に、
属性=因果関係等=も踏まえ、「我」を無くして、それが何であるのか=法の意義=を
みんなで理解していくということでしょうか。

まったなしの復興が急がれるからこそ、
大切にしたいものです。

今年は梅雨入りと台風が早く、水害や風害も心配ですから、
皆様どうぞ、お気をつけてお過ごしください。


ありがとうございます。


                                                     合掌

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