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今月のお話

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「無縄自縛(むじょうじばく)」・・・



近畿では、今年の梅雨入りは記録的なはやさだったそうです。
いうまでもなく、この時期の雨は作物を育てる慈雨に他なりません。
その生命を育み慈しむ雨において、私たちは畏怖、畏敬の念を忘れがちではないでしょうか。
防災、減災はまさに畏れを知っているからこそできること。
災禍の続く今こそ、意識しなくてはと思うんですね。
それを肝に銘じて、はじめて恩恵と恵みを享受できるのだと思います。

しかし、この畏れるとは一体どういうものでしょう。
ともすれば、悪戯な不安のみに縛られて自分では何も考えない、
そんな意識に陥らないとも限らないのです。
つまり正しく意識するには、ちゃんと自分で考えていくしかありません。

無縄自縛は、自分を縛るのは自分であるという仏教の言葉です。
IT社会にあって、私たちは溢れる様々な情報に包まれて暮らしていますが、
安心も不安もそして畏れも、どこか他人任せにしてはいないでしょうか。
今一度、自問してみましょう。本当にこれは自分で考えて、確かめた物事かということを。
件の災禍はまだ収束への道筋が見えません。
どうか、正しく畏れることを忘れずに今夏を取り超えていきましょう。

さて、
長く続く自粛、在宅生活で、また、
それぞれのご事情でお参りが難しいという方や
納骨、永代供養、各種法要など仏事全般でお悩みの方は、
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当院では家族葬をはじめご葬儀についても承ります。
ご連絡頂けましたら、随時ご案内申し上げます。






ありがとうございます。

                                                     合掌


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