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今月のお話

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「八風吹けども動ぜず(はっぷうふけどもどうぜず)」・・・



鯉のぼりもあまり見ない、
そして本当なら全国各地とも人出で賑わうはずのゴールデンウィークは
かくも静かに過ぎていきました。
それどころか緊急事態宣言の更なる延長も視野に、関西地区は依然として厳しい状況が続きます。

非日常が日常になってもう2年。昨年の今頃は、来年こそ元通りの暮らしになるだろうと、
みんなが期待していたんですが、どうしたものでしょう。あらゆることが「非日常の日常化」に収まってしまい、
マスクと黙食、勉強も仕事もリモート。人と接することを避ける暮らしが続きます。
このままでは私たちは体の健康、心の健康共に危うくなりはしないでしょうかね。
何事にも動じない強い意志があればいいんですけど…。

八風吹けども動ぜず。

これは禅の言葉で以下の八つの「風」(人の心を揺さぶるもの)に対して動じないと説きます。

一、利益 二、衰退 三、陰口 四、名誉 五、賞賛 六、悪口 七、苦 八、楽

利益になると思えば心が浮き立ち、衰退すると思えば、一刻も早く脱する。
陰口を聞けば心乱され、名誉にはまた我欲が沸き立つ。
そんなふうに自分を取り巻く状況を風に見立てて、
どんな風が吹いても動じない心の大切さを教えてくれています。

どうでしょう、
日々吹き荒れる風に私たちはちゃんと立っていられるでしょうか。

いや、一人ひとりが小さくてもいいんです。
優しさと寛容を胸に生きていけたら、きっと風に動じない、
そういう世の中になると信じておりますが、皆さんもそう思いませんか…。


さて、
まだまだ予断を許さない状況が続きますが、
ご事情でお参りが難しいという方や
納骨、永代供養、各種法要など仏事全般でお悩みの方は、
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
当院では家族葬をはじめご葬儀についても承ります。
ご連絡頂けましたら、随時ご案内申し上げます。






ありがとうございます。

                                                     合掌


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