ライン

今月のお話

ライン

「把手共行(はしゅきょうこう)」・・・



お彼岸を迎えやっと暑さから開放されてきましたよね。
そうして連休は各地とも少しずつ人出が戻りつつあるといいます。
今なお続く半自粛、在宅ワークの生活習慣の中で、
行楽の秋は良くも悪くも分岐点となるでしょうか。

もちろん、コロナ禍は収束したわけではありません。
むしろ第二波第三波が懸念され、加えてインフルエンザの流行も
重なる季節です。ただ、経済活動、もっといえば人々の様々な活動へ
手探りながら妥協点を見いだせるところに来たのも事実でしょう。
今夏までの完全自粛と、この秋からの日常生活のあり方において
今が分岐点と見るべきだと思うんですね。

大切なのは、自分だけが良ければいいという判断をしないこと。
どんなに情報技術が進んでも人は人と関わる中で
生きていることを忘れてはなりませんよね。
つまりは、他者と協力していくということ。
ではそのためにはどうしたらいいのか。

思いますに、
それぞれの立場、視点に立ってみることではないでしょうか。

把手共行とは、
無門禅師の言葉で、悟りを開けば、
お釈迦様と同じ目で全てを見て、
同じ耳で全てを聞くことができるという意味。
転じて共に手をとって行くということをあらわします。

まさに今が、
把手共行の時代だと思わずにはおられません。

厳しい局面は続きます。
でも共に乗り越えていきましょう。
まずは今日一日に感謝しながら、心穏やかに…。

さて、
お彼岸はご家族でご先祖様に手を合わせられましたでしょうか。
いろんなご事情でお参りが難しいという方もおられます。
納骨、永代供養、各種法要など仏事全般でお悩みの方は、
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
当院では家族葬をはじめご葬儀についても承ります。
ご連絡頂けましたら、随時ご案内申し上げます。





ありがとうございます。

                                                     合掌


☆今月のお話  法話アーカイブ  


Copyright (C) 徳臧院. All Rights Reserved.