今月のお話
「億劫（おっくう）」・・・
いよいよ今年も残すところあと少しとなりました。
まずは、皆々様には、この一年の御礼を申し上げます。
さて、皆さんにとって今年は、
どんな一年だったでしょうか。
様々な出来事がありましたが、
どれくらい記憶に残ってますか。
情報が日々流れ続けている毎日、
次々に新しいニュースに塗り替えられて、
一つひとつを憶えておくことはできません。
また、継続してその出来事がどうなったかを
確かめるというのも容易ではないでしょう。
なにしろ、
手もとの携帯とスマホがあれば、
いつでも「検索できるから」と、
安心してしまうのが人情。
実際に検索しなくても何となく納得したような
気持ちにはなるんですよね。
そうして、便利さに慣れてしまうと、
ちょっとしたことがすごく面倒に感じたりするものです。
そう、何となく、億劫になるという気持ち・・・。
この億劫と言う言葉。
「劫」とはサンスクリット語で「カルパ」の
音写語「劫波」（こうは）の略語。
例えば宇宙の広さ等を表現するときに使う、
長い時間の単位とのこと。
ご存知の方も多い、あの落語に出てくる
「五劫のすりきれ」の劫です。
それが億ほどもあるというのですから、
とんでもない長さになります。
どれくらい時間がかかるのか、
どれくらい待てばいいのか・・・。
そんな意味合いから、転じて
面倒で、気が進まないという、
意味合いが生まれたと思います。
気忙しいのは年の瀬の慣しです。
仕事や勉強はもちろん、掃除、
お正月の用意と、それぞれに
億劫になる場面もあるかもしれませんが、
まずは、体に気をつけて頑張っていきましょう。
どうぞ、皆々様、良いお年を・・・。
☆年末年始、どうぞ、当院へお参りください。
また年明けに法事や来春にかけての仏事、永代供養等、
お考えの方もお気軽にご相談ください。
ありがとうございます。
合掌