「作業(さぎょう) 」・・・
先日、岩手県は宮古へと行って参りまして、
全線が開通し、北リアス線と南リアス線の間を走る
JR山田線の譲渡も決まった三陸鉄道に乗ってきたんですね。
ちょうど一年ぶりに訪れた岩手は、防潮堤と沿岸集落の嵩上げ
工事が引き続き進められており、復興の難しさを痛感しました。
地区によっては、そのまま再建するところもありますが、多くが
移転を余儀なくされているそうで、一定程度の復興「作業」が終わってから
人々の暮らしがどのように再建されていくのか、大変気になるところです・・・。
まだ、多くの方たちが仮設住宅に住まわれていて、
近隣のホテル等では、館内に診療所を設けて、そうした方たちの
診療にあたり、ひととき広いロビーやお風呂でくつろいでもらえるように、
取り組まれていました。
地域再生のため、様々な取組みが日々続けられているのです。
さて、この、「作業」という言葉。
仏教では、業をする者の思い(心)や行い(行)、そして姿(相)を
それぞれ「安心・起行・作業」と称したことに由来する言葉だといわれております。
作業には、その目的や行う人の思いが込められたもの。
一日も速い復興を願う担い手の人たち、そしてそれを支える
すべての人たちの願いがあることを私たちも心に留め置きたい
と願わずにはおられません・・・。
現地を案内してくださった方はまた、「震災当時のことを語ることで
辛くなる人たちもいます。でも、私たちが語り継がなければならないんです」
ともおっしゃったのが印象的でした。
皆さんも一度、三陸鉄道を乗りに、訪ねられてはいかがでしょうか。
さて、新緑から、梅雨への移行時期、
紫陽花の宴を迎えようとしております。
花々の趣溢れる中、ご先祖様をお参りください。
納骨、永代供養など、お悩みがございましたら、
当院までお気軽にご相談ください。
ありがとうございます。
合掌