「千里同風(せんりどうふう)」・・・
2月になりました。
この月は陰暦の如月。
如月とは「さらに重ねて着る」の意に派生するそうです。
日ごとに陽は長くなりますが、まだしばらくは寒さ対策を怠れません。
どうぞ、皆様暖かくしてお過ごしください。
さて、本国会もスタートし、早速、様々な懸案に議論が白熱しております。
オリンピック招致に湧く東京、新しい列車「ななつ星」で注目され人気の九州、
また、経済・外交では、アジア各地で不安な情勢が伝えられる今日・・・・。
すべては近くて遠い、遠くて近い話であると、ふと、空を見上げては、
流れ行く雲や風の感触に想いを馳せるのですが・・・・。
千里同風。
これは、遠く離れている場所にも同じ風が吹いているということ。
転じて世の中が安定している、あるいは、その逆で乱れているという意味で
用いられる言葉です。
経済をはじめ、様々な物事がグローバル化され、「自分だけ」で
済まされない現代においては、一陣の風に、まだ見ぬ人々を思い、
更にその先にある「明日〜未来」をいつも意識していかなくてはならないと思うのです。
今なお続く、福島の復興には、まさに千里同風の感が胸を突き上げます。
異なる場所で、自分と同じように、喜びや悲しみ、苦しみや切なさを感じている人がいます。
そうして近くにいなくても、言葉を介さずとも、自分と共感していると考えたら、
何か有り難さを覚えずにはいられません。
物理的、精神的ともにその距離をどうみるのか。
今日、「吹く風」にこたえがあるのかも知れませんね。
街の樹々の枝に膨らむ新芽をみるにつけ、
春は確実に近づいているなと思います。
どうぞ、お身体に気をつけてお過ごしくださいますよう、
重ねてお願い致します。
ありがとうございます。
☆春のお彼岸、墓所、納骨でお悩みの方がいらっしゃいましたら、
当院まで、お問い合わせください。
合掌