「実際(じっさい)」・・・
今年もいよいよ残すところあと少しとなりました。
全国的に荒模様が伝えられて、各地とも雪景色に包まれました。
皆さんの地域は大丈夫でしたでしょうか。
また、師走の喧噪に追われる中、解散総選挙が行われ、
様々な懸案を抱えて現体制での長期政権が始まりました。
ただ、投票率は戦後最低だったとのこと。
託すべく政党がないという方が多かったのでしょうか・・・。
無関心ではいられません。
私たちの「眼」が問われていると心いたしましょう。
総じて、私たちが物事を判断する材料は、メディアの報じる情報、
これが主たる「入口」となることは否定できません。
もちろん、仕事や学校、生活の「現場」で感じ得た物事は
最もリアリティのあるソースには違いないのですが。
現代は、ネット社会でありますから、既存のメディアのみならず、
様々な角度から情報を得ることができます。
それらを精査し、判断していくのは私たち自身。
拠り所となる情報が本当に正しいのかどうか。
「〇〇はこう言っているが、実際はどうなんだろう・・・。」
いろんな場面で思うこと、ないですか。
さて、この実際という言葉。
これも元は仏教語なんです。
厳粛な意味を持つ「ブータ・コーディ」の訳語。
存在の極み、物事の最後の部分という意味で、
仏教ではそこが真実、さとりの世界であるとしているんです。
実際のところを見抜き、目指していく気概は為政者も私たちも
持ち続けたいですよね。
あらためまして、今年一年、当山のサイトを
ご覧いただきまして、心より御礼を申し上げます。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
ありがとうございます。
合掌