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今月のお話

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「彼 岸」・・・


梅の便りから桜の便りへ、耳を通る風にも春の息吹が感じられるようになりました。
さて、まもなく「お彼岸」がやってきます。
お彼岸は、正式には彼岸会(ひがんえ)といい、春分の日・秋分の日を中日とする
七日間行われる仏事のこと。

語源はサンスクリット語の「パーラミター」(波羅蜜多)の訳語で、
煩悩の川の向こう岸、つまり「さとり」の世界を表しているわけです。

ちなみに私たちのいる世界は「此岸(しがん)」といいます。

この迷いや苦しみの世界=此岸=からさとりの世界=彼岸=へ導いてくれる六つの教え
「六波羅蜜」を仏教は説いております。

六波羅蜜とは

一.布施(ふせ)の心を持つこと。=施しの心。
二.持戒(じかい)の心を持つこと。=いましめを守る心。
三.忍辱(にんにく)の心を持つこと。=不平不満をもたない心。
四.精進(しょうじん)の心を持つこと。=努力する心。
五.禅定(ぜんじょう)の心を持つこと。=平常心。
六.智慧(ちえ)の心を持つこと。=真実を見つめ、智慧を働かせる心。
をさします。

忙しい日々の生活においても、「お彼岸」に、ご先祖様、故人に
花を手向け灯明やお線香をあげることで、この六波羅蜜を行っていることになるのです。

私たちが生かされていることへの感謝、ご先祖様、故人への想いというものは、
いつまでも大切にしていきたいですね。

どうぞ、お彼岸にはご家族でお参りください。
ありがとうございます。


                                                     合掌

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