「六道輪廻」・・・
六道とは、命あるものすべて、あらゆる「生き物」が善悪の業によって生まれ変わる六つの世界を表します。
地獄道・・・最も下に位置づけられる世界
餓鬼道・・・人を欺いたり、貪欲で嫉妬深い行いをしたものが落ちる世界
畜生道・・・牛馬のような畜生の世界
修羅道・・・争いや怒りが絶えない世界
人間道・・・人間がいる世界
天上道・・・神々や天人が住む最上位の世界
次に輪廻とは、生死をくりかえして、とどまることがないことを表して います。
仏教では、輪廻を空間的事象、あるいは死後に趣(おもむ)く世界ではなく、心の状態として捉えます。
たとえば、天上道に趣けば、心の状態が天上道のような状態にあり、地獄道に趣けば、心の状態が地獄のような状態である、
と解釈されます。
つまり
六道輪廻とは、この六つの世界を輪廻することです。
仏教思想は、ときに道徳観や倫理観に準えて語られることもございますが、もっと人の心に通ずる
教えがたくさんございます。
道徳規範を形成するその根幹は、心の有り様。心はいつも、ゆれうごきます。
私たちは日々の生活の中で無意識のうちに、この「六道輪廻」を感じ、自身の内にある
善悪の両面をときには意識させられるのではないでしょうか。
徳藏院のみみづくさんには、この六道の道が
記されております。
お参りに合わせて「自分の心」をみつめてみるのもいいかもしれませんね。
合掌
☆今月のお話