今月のお話
「前三三後三三（ぜんさんさんごさんさん）」・・・
3度目の緊急事態宣言が発令されて、花見気分もすっかり遠退いてしまいました。
悲観論、楽観論が飛び交う中で医療と経済は前例のないほどに疲弊しています。
特に大阪では医療崩壊すれすれ対応が続いており、いつ機能しなくなるのかと
不安はつきません。もちろん経済状況も待ったなしで、非正規雇用の人たちは
その声すら発することができずに苦しんでいる現状…。
コロナ禍以前から続くデフレと経済格差の広がりで、いつ誰りの身に起きてもおかしくない
命の危機が目の前にあることから、私たちは目を背けてはなりませんよね。
前三三後三三は、前も無数、後も無数というの意。仏教修行において、
ある特定の者だけのものではないことを説き、凡人、聖人の差別なく
「凡聖同居し、龍蛇混雑す（ぼんしょうどうきょしりゅうじゃこんざつす）」
ということを表しています。
格差が故に分け隔てられるような社会になれば、仮にこの災禍が収束しても、
平和な暮らしはまた遠退くでしょう。誰も取りこぼされない、取りこぼさない、
そういう明日へ向かわなくてはならないのです。
この難局を乗り越えるため、
引き続き、感染拡大防止に努めて生きましょう。
さて、
続く自粛要請下、ご事情でお参りが難しいという方や
納骨、永代供養、各種法要など仏事全般でお悩みの方は、
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
当院では家族葬をはじめご葬儀についても承ります。
ご連絡頂けましたら、随時ご案内申し上げます。
ありがとうございます。
合掌