今月のお話
「摂心不乱（せっしんふらん）」・・・
長かった春待ちの気持ちが草花や風の感触でいよいよ満たされようかと思う半面、
続く自粛生活は、なかなかそうはさせてくれませんよね。
また今月は卒業シーズン、それぞれに人生の節目を祝うはずが、
リモート、画面越しを余儀なくされたというのも聞きます。切ない話です。
子どもたちから大人まで、誰もがこの災禍に心身ともに疲れ、明日が見えない中で迎えた春。
私たちは何をもってこれから歩いていったらいいのでしょう。
そんなとき、ふと頭に浮かんだ言葉がこの摂心不乱。
心をひとつにして、乱すことのなく集中することを意味します。
あまりにも不安材料が多すぎて、毎日心休まることがありません。
頭の中でいつも「明日はどうなるのか、学校は?会社は?」そういう無意識の不安を
抱えているわけです。
では、どうでしょうか。例えば、今やることにのみ集中するというのは。
簡単そうで難しい「意識の切り替え」を試みては思うんですね。
ひとつ一つ丁寧に今やることをやる。
そうして明日に対して無用な心配をしない。ただただ今に集中する。
少しずつ心の負荷を軽くして余白をつくり、
花々を愛でたり季節を感じたりできたらいいじゃないですか。
くれぐれもご自愛下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。
さて、
続く自粛要請下、なかなかお参りが難しいという方や
納骨、永代供養、各種法要など仏事全般でお悩みの方は、
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
当院では家族葬をはじめご葬儀についても承ります。
ご連絡頂けましたら、随時ご案内申し上げます。
ありがとうございます。
合掌