「廓然無聖(かくねんむしょう)」・・・
今秋は台風と共にお彼岸を迎えました。
千葉県では広範囲で停電や断水が続き、
完全復旧には、まだ時間がかかるとのこと、
心よりお見舞い申し上げます。
近年は、初秋の過ごしやすさを感じるより、
自然災害への備えがまず頭を過るようになりましたよね。
少しずつではありますが、防災意識の徹底、非常時の対処法など
日常生活に定着し始めているのではないでしょうか。
徒な競争原理に乗って物質的な価値観に溺れるより、
心の豊かな暮らしを求める人たちが増えたのも、
そんな気持ちのあらわれかもしれません。
廓然無聖は、達磨大師のお言葉で、
武帝(王様)に悟りとはどういう境地なのかを問われて、こう答えたそうです。
悟りのさきには聖も凡もない、求めることも捨てることもないという
真理を答えられたのでしょう。
時代の変換期にある今、
わたしたちも廓然無聖をあらためて問われていると思いませんか。
比較文化にのって、物や人の価値に上下をつけることばかりでは
もうこれから先は立ち行かないと思います。
物事の有無を越えて認め合う社会にたち、都度に自分はどうあるべきかを
考えていく時代だと想うのですが、いかがでしょう…。
さて、
心静かにお彼岸を迎えられましたでしょうか。
ご先祖さまに手を合わせて、今日を生かされていることに
感謝致しましょう。また、お墓のこと、また納骨や永代供養、
各種法要をお考えの方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
当院では家族葬をはじめご葬儀についてもご承ります。
ご連絡頂けましたら、随時ご案内申し上げます。
ありがとうございます。
合掌